初等部開校から3年目を迎えたローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス。今年も11月10日(土)、11日(日)に開催され、過去最高の1,200人が訪れたSTEM Fair2018の当日レポートをお届けいたします。
2018年11月28日
初等部開校から3年目を迎えたローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス。今年も11月10日(土)、11日(日)に開催され、過去最高の1,200人が訪れたSTEM Fair 2018の当日レポートをお届けいたします。
初等部開校から3年目を迎えたローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス。今年も11月10日(土)、11日(日)に開催され、過去最高の1,200人が訪れたSTEM Fair2018の当日レポートをお届けいたします。
ローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス(以下ローラス)では、これまでScience Fairとして開催してきましたが、今年からSTEM Fairとコンセプトも改めました。
Art分野まで幅を広げてよりスケールアップした一大STEMイベントを同校グループ全体で開催しています。
今年は、初等部1年生から3年生までのSTEMプロジェクトのプレゼンテーションに加え、同校自慢の講師陣が監修したテーマ別の教室も用意されました。
1階ではプラネタリウムやドローンをはじめ、STEM関連企業も参加して様々なプロジェクトを展開しました。
STEM Fair 2018のテーマは”Making the world a better place”。
環境汚染や異常気象を取り扱った初等部のプロジェクトをはじめ、フェア全体がより良い世界を作ることを意識した内容です。
エントランスエリアとさらにテーマ別にセクションが分かれているのも特徴です。
アートや音楽も入り、STEMからArtsが入ったSTEAMです。
自在の最先端技術も体験できるフェアです。
イベントの監修は、同校サイエンス顧問を務める京都大学大学院・博士課程研究員の村上正剛先生。
エントランスでは毎年好評のシャボン玉ワークショップをはじめ、日本初上陸のハイドロポニックスやアクアポニックス、ビオトープ、海水水槽で来場者もびっくり。
同校生徒によるプレゼンでは、1年生は異常気象、2年生は各自が考える「より良い世界へ」、3年生は環境汚染をテーマに発表しました。
生徒は、夏休みからプロジェクトに取り組み、一人ずつプレゼンを行いました。
審査員からのコメントも入り、達成感溢れる笑顔とともに賞状を受け取っていました。
同校の初等部は1年から3年生までですが、サイエンティフィックな内容の発表に、審査員の方々も納得と驚きを隠せない様子でした。
来場者アンケート人気No1はサイエンスのDavid先生が担当したChemistry & Physicsルーム。
バンデグラフ静電気発生器装置を使った静電気実験や、液体窒素の実験。
粘土で電気回路を作るアクティビティや空中浮遊磁石など、子どもも大人も夢中になれる展示が盛りだくさん。
終始多くの訪問者で賑わいました。
次いで人気だったのが同校サイエンスアシスタントのEri先生が担当したBiology & Geologyルーム。
ローラスのサイエンスルームで飼育している動物達の餌付け体験やブロッコリーのDNA抽出実験、豚の心臓解剖など興味深いワークショップばかり。
白衣を着て研究者になりきって実験に取り組む子どもたちの姿はもう立派な科学者です。
MusicのXennon先生が担当したArt & Musicルームでは、電子ドラムを使ったワークショップをはじめ、最新の音楽ソフトKAGURAやARアプリのアートポンなどで賑わいました。
特に電子ドラムは子どもたちに大人気!楽しそうな音楽に誘われて次々に子どもたちが集まります。
STEM、ProgrammingのAndy先生が担当したTechnologyルームではTinkerCADを用いた3DデザインワークショップやAR/VR教育端末のzSpaceなどを展示。
子どもたちは自分がデザインしたものを持ち帰れて大満足の様子です。
ゲストスピーカーのICTリハビリテーション研究会林園子さんは「3Dプリンターをどのように利用してハンディキャップのある方を支援するか」についてプレゼンされました。
STEM、ITのCarolin先生が担当したのはITルーム。
Just DanceというARゲームの賑やかな音楽が部屋の外まで響き渡っていました。
他にも高学年の生徒を中心に行ったPepperプログラミングのワークショップをはじめ、プログラミングロボットPETSやスーパーヒーローコーディングゲームも人気でした。
1階では今年初の試みとして多くの企業と連携したプロジェクトが開催されていました。
入口を入ると国際航業のSPHEREが来場者をお出迎え。
マグロはどのように世界の海を移動するのか?地球温暖化は今どうなっている?などインタラクティブ地球儀でわかりやすく学べます。
Droneルームではドローンジョ+によるドローンワークショップを開催。
低学年向けの紙トンボのワークショップと高学年向けのドローンプログラミングはどちらも大人気でした。
SpaceルームではMEGASTARによる20分間のプラネタリウムを上映。
毎回多くの方が解説員のお話を聞きながら、教室いっぱいに広がる星空を満喫。
上映の合間には光のインタラクティブブロックSHAKESYNCで次々変わっていく光の色に大人もうっとりしてしまう光景でした。
RobotルームではUniversal Robot Labの山下智砂子さんによるプログラミングワークショップを開催。
土曜日はユニボ、日曜日はIchigojamとそれぞれ満員御礼。
小さな子どもたちは保護者の方の手を借りながら、初めてのプログラミング体験に挑戦しました。
土曜日の13時からはManai Institute of Science and Technology (ISSJ) カリキュラムコーディネーターの小正理文さんによる講演、「ギフテッド教育を学ぼうーIQ130以上の子供たちをどのように育てるかー」を開催。
昨年映画にもなり、耳にする機会も増えたギフテッド教育。
ギフテッドとはどういう子のことを指すのか?ギフテッド教育って実際どんな教育?参加された保護者の皆さんは小正さんのお話に真剣に聞き入っていました。
日曜日は10:30から映画「Most Likely to Succeed」を上映しました。
2000年に設立され、革新的な教育に取り組んでいるサンディエゴのHigh Tech Highスクールを、「学校は創造性を殺している?」のTEDトークで知られるケン・ロビンソン卿などの有識者たちが2年間かけて取材し、製作したドキュメンタリー作品。
映画鑑賞後はFutureEdu Tokyoの竹村詠美さんを囲み、軽食を食べながら映画を観た感想や理想の教育について深い議論が行われました。
年々来場者が増え、その層も変化しつつあるローラスのSTEM Fair。
子どもたちが様々な展示やワークショップを楽しむ姿はもちろんですが、今年はSTEM教育についてより真剣に考え、興味津々でいろいろとスタッフに質問しているご家族の姿が多数見受けられました。
AIにより職が奪われるということも懸念されているこの時代。
世界を革変できるイノベーターを育てる為にはこのような教育が必要だと改めて感じさせられる、とても有意義なイベントでした。
3年目となり、人気が高い同校のSTEMフェア。