年収1千万プレーヤーの先生が続出!
5年で2倍に校数が増えるインターナショナルスクール業界。
インターナショナルスクールの校数も増えるが、それに伴い生徒数も増える。
そして、そこでキーになるのが「教員」だ。
インターナショナルスクール業界で例年春先から動き出すのが「教員ヘッドハンティング」だ。
新年度が秋始まりのスクールが多いため、春先から求人と応募のマッチングが動き出す。
学校の土台は、まさに教師の力。
急成長するインターナショナルスクール業界は、人材不足と同時にベテラン教員が不足している。
インターナショナルスクールの教員は、英語で指導することが多いため多くは英語圏で教員資格を持っていることが多い。
もちろん、フランス語やドイツ語のインターナショナルスクールもあるが、特にニーズが多いのは英語で指導できる教員だ。
スター教員は、破格の待遇
教員には、教員免許だけではなく、各スクールが採用しているカリキュラムの教員研修を修了していると手当てが加算されることが多い。
計算式するのであれば、
教員免許+カリキュラム研修+現場経験+生徒の実績=教員評価
だ。
インターナショナルスクールの教員は、世界で実力勝負といえる。
それだけにスター教員となると年収も破格だ。
国際バカロレア、ケンブリッジAレベル、APなど試験に関わる科目教員などは1千万レベルの求人が飛び交う。
高い給料水準のインターナショナルスクール教員
編集部の調査では、原油価格が史上最高値の1バーレル100ドルに向かって上昇していた前後で中東から世界のインターナショナルスクール教員に高額オファーが続出した。
その後、原油価格は一旦落ち込むが、中国、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシアのアジアの新興国で新興富裕層が増え、インターナショナルスクールの需要が急増した。
資源価格の影響がインターナショナルスクールの開校に若干の影響を与えたが、中東は引き続き底堅い教員ニーズが続き、さらにアフリカ、中南米でインターナショナルスクールが続々開校している。
世界的にニーズが高まるインターナショナルスクール教員は、教員養成がキーポイントとなっている。
その一方で、教員の引き抜きは人材不足なインターナショナルスクールとって即応性がある。
しかし、人件費の高騰につながり、学校経営にとって課題にもなる。
破格の待遇だけでは、引き抜きに合うためその地域に根付いた教員をいかに育てるか、が国際教育インフラを考えるためには必要だ。
日本は、インターナショナルスクール教員を中国を中心に引き抜かれるなかで、どのように国際教育インフラとして優秀な教員を育てていくのか、が問われている。
そのなかで国を挙げて取り組んでいるのが「国際バカロレア教員の養成」だ。
日本におけるIB教員教員養成
文部科学省の国際バカロレア200校計画で大きく動く国内の国際教育。
認定校を増やすとともに、大学入試での活用、教員養成が一体となって進む。
▼ 国際バカロレア機構の公式インスタグラムには、国際バカロレアで学んだ宇宙飛行士の星出 彰彦氏の紹介も。国際バカロレアで学んだ卒業生は、世界だけではなく宇宙でも活躍している。
その恩師となる可能性があるのだ。
認定校と大学入試は、仕組みの整備だ。
その一方で教員養成は、人材育成。
5年10年でいかに国際教育人材を養成するか、が国際教育競争力に影響してくる。
国際教員が「なりたい職業ランキングに入る日」
例年、「なりたい職業ランキング」が公表される。
近年では、スポーツ選手、医師、看護師、保育士、パティシエ、科学者、漫画家などに混じり、Youtuberがランキングに入り話題にもなった。
「なりたい職業ランキング」にインターナショナルスクールの教員が入る時、国際教育というカテゴリーが本当の意味で日本に根付いているのかもしれない。
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。