2016年09月15日
日本人がインターナショナルスクールに通うメリットとは?インターナショナルスクールタイムズの調べでは、学費は日本の学校に通わせるより2倍以上かかります。しかし、インターナショナルスクール卒業生の所得も2倍以上になっていると考えられます。修正加筆:2021年11月10日
官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPANプロジェクトで海外留学を国を挙げて後押し。
さらに国際バカロレア教育に取り組む学校が増えてきました。
今後はTPPなど経済の連携がさらに深まるため、より海外の取引先相手とスムーズにコミュニケーションが取れる英語コミュニケーション能力を持った人材は必要不可欠となることが予測されます。
海外だけでなく、国内の仕事においても、英語を使う機会が増えています。
例えば、観光業。
海外からの観光客が押し寄せ、これまで英語が必要とされていなかった分野も英語ができないと商売ができなくなってきています。
そのため、英語は、必要なスキルとなってきています。
今、美味しいラーメン屋に行けば外国人観光客が並び、ホテルは世界からのビジネスマンと海外から観光客で一杯。
さらに、テレビのニュースで自分の会社が気付くと外資系になっている。
そんな社会が現実です。
では、社会がグローバル化するなかでインターナショナルスクールに通うメリットとはどのような点が挙げられるのでしょうか?
小さい頃からインターナショナルスクールに通うことで、留学した時と同じくらいの英語力を身につけられます。
実用的な英語コミュニケーション能力です
小さい頃からプリスクールなど通っているとライフスタイルの一つとして覚えます。
英語が母語の子どもが英語を習得するように、ネイティブに近い環境で英語コミュニケーション能力を習得することができます。
日本だけでなく、様々な国の子供たちとコミュニケーションが取れるようになります。
日本社会は、日本語がどこでも通じます。
日本全国で日本語のレベルが高い。これは、日本の義務教育を含め、日本の教育が世界に誇れる事実です。
その一方で、日本語だけでコミュニケーションが完結し、英語を含め海外に出る必要が少なかったといえます。
多くの人が英語と海外で生活することを第三の選択肢としてきました。
プリスクールやキンダーガーテン、インターナショナルスクールなどは、日本語で完結することはなく、先生、職員を含め、生徒同士、世界に扉を開いています。
日本語でもコミュニケーションが取れ、同時に世界の人ともコミュニケーションが取れる。
それによって、友人の幅も広がり無意識のうちに視野の広い考え方ができるようになります。
お子さんが、今後、海外に行く場合も、様々な国の友人との交流経験は自信です。
経験があるので英語圏の場所でもそれ以外の場所でも、環境に順応しやすくなります。
1人1人の個性を尊重しながら探究的に、さらに英語コミュニケーション能力を育んでいます。
そのため、考える・調べる・判断する・自分の意見を主張する、などが英語化します。
もちろん、英語コミュニケーション能力が伸びるだけでなく、Show and tellのように人前で話す勇気や違う文化の友達を思いやる心も育ちます。
さまざまな友だちと切磋琢磨することで、精神の成長にも繋がります。
多様性を理解する環境の中で、子どもたちは伸び伸びとした発想やコミュニケーション能力で学習していくのです。
そして、自分の考えや意見をはっきりと主張できて積極的なお子さんに成長していくのです。
世界共通語である英語コミュニケーション能力を習得することで、さまざま機会が増えます。
今現在、国内でも英語コミュニケーション能力が必要とされている時代です。
現在で、これほど英語が必要とされているため、子どもたちが社会で活躍するころには、さらに必須となると考えてよいでしょう。
人工知能の開発で、英語の自動通訳など増えると考えられますが、英語コミュニケーション能力のバーバル部分が中心となり、ノンバーバル・コミュニケーションも人工知能が補えるとは、まだ判断が難しいのが現状です。
英語コミュニケーション能力を習得し、なりたい自分に近づく。
夢を実現できるようにする。
そのひとつのツールとして英語力が土台となるのです。
もちろん、人との交渉など幅広く選択肢が増えます。
今でも、大学志願時にインターナショナルスクール卒業生の多くはAO入試で入学していきます。
暗記型知識を問う入学試験よりも、志望理由と動機、面接などで探究的な思考などをAO入試の方が学力を測りやすいからです。
外資系だけではなく、商社やメーカーなど日本企業の就職にもインターナショナルスクール卒業生が増えています。
インターナショナルスクールが増えて卒業生が増え、分母が多くなったこともあります。
しかし、グローバル化が進むなかで、企業がインターナショナルスクール卒業生を積極的に採用していると考える方が自然です。
インターナショナルスクールのメリットもあれば、デメリットもあります。
その代表がインターナショナルスクールの授業料。
いわゆる学費です。
通常、インターナショナルスクールの授業料は、年間約200万円から250万円。
でも、よく考えると日本の学校も授業料だけは済みませんね。
そこでインターナショナルスクールの学費・授業料についてまとめました。
こちらも参考にしたいですね。【知っておきたい。プリスクール・幼稚園・保育園の学費】| By インターナショナルスクールタイムズ
http://istimes.net/articles/723お子さんの最初の学校選びで、幼稚園・保育園とともにプリスクール(インターナショナルスクールの幼稚部)も選択肢に考えたことはありませんか。そこで学費に絞って比較してみました。本記事は、幼児教育無償化のため2019年春に記事の修正が計画されています。修正:2018年12月22日
志願料と呼ばれるもので、日本の学校でも願書を出願した時に志願料がかかります。
それと同じようにインターナショナルスクールも志願料がかかります。
志願料の目安です。
志願料:約2万〜5万円
学校により呼び名が違うのですが、入学時に一般的に必要とされる金額の目安です。
入学時にかかる費用は、入学金が一度のみとし、施設使用料など施設関係と教材費関係は毎年、納付する必要があります。
授業料は、学期ごと、半年、1年間などと学校によって違います。
入学時は、授業料も含めて納付することが多く、金額が大きくなります。
学校によっては、一度に400万円以上、納付するケースがあります。
入学金:約20万〜50万円
授業料:約100〜250万円
施設使用料:約20万〜50万円
教材費:約20万〜50万円
施設充実費または協力金(認定などの費用):約5万円〜20万円
保護者会費:約2万〜5万円
翌年度からは、施設費や教材費などを毎年納付し、在学中は授業料とランチ、スクールバスなどがかかります。
スクールバスは、学校によって大きく異なります。
往復で月額50万円ほどかかるスクールもあり、インターナショナルスクールタイムズの調査では、スクールバス代に大きな違いが出ています。
都心と郊外を結ぶ長い距離の場合、スクールバス代が高くなるケースが多くなっています。
授業料:約200万〜250万円(年間)
ランチ(昼食代):約1万〜3万円(月額)
スクールバス協力金:約5万〜50万円(月額)
一般的なインターナショナルスクールの費用は、ほぼ上記の金額の範囲内に入ってきます。
しかし、学年によって大きなずれがあります。
プリスクール・キンダーガーテンなどはこの他にスナック代やオムツ代などがかかるケースがあります。
また、中学校相当からは生徒ひとりひとりがパソコンを必要とするケースもあります。
これは課題や宿題をメールで提出するケースがあるからです。
保育園とインターナショナルスクールの中間の英語幼児園などは比較的に費用が低くなっていますが、それでも年間授業料は200万前後のケースが多いようです。
私立幼稚園や私立小学校から見るとインターナショナルスクールの授業料は高額です。
一番高いとされる慶應義塾幼稚舎の学費は、年間約95万円。初年度納入金は、約150万円。
それに対し、インターナショナルスクールの学費は、年間約200万円から。初年度納入金は、約300万円以上になります。
インターナショナルスクールに通わせると年間で2倍以上の費用がかかります。
さらに学校行事の参加などさまざまな費用がかかります。
インターナショナルスクールタイムズでは、インターナショナルスクールの卒業生の活躍を取材しています。
その結果見えてきたのは、保護者がインターナショナルスクールに通わせる費用が2倍ならば、もちろん職種や業界にもよりますが、初任給も2倍以上のところも求人もあります。
アメリカの大学に進学し、コンピューターサイエンスを専攻している学生は、新卒の就職面接でいくつかのIT系企業から年俸800万円から1300万円を提示され、アメリカの企業に就職する、と語ってくれました。
また日本の大学に進学した国際教養学部の学生は、外資系食品メーカーの日本法人に9月に新卒で就職し、年俸600万円からスタートし、その後、キャリアアップを目指しています。
4月入社の新卒とは異なる給料体系で勤務を始めました。
外資系に多いのですが、インターナショナルスクールの卒業生が代々就職してきた企業などは、社内公用語が英語ということも多く、インターナショナルスクール卒業生を積極的に採用しています。
また、外資系は金融やメーカーを含め給料体系が日本と違うことが多く、初任給も日本の大卒とは違う採用がほとんど。
雇用条件も終身雇用ではなく、単年度、複数年度という場合もあり、それだけ給料が高く設定されているようです。
実際にインターナショナルスクール卒業生がどのように経済界で活躍しているのでしょうか?
芸能界は多くの方が知っているため、経済界でどのように活躍しているのか、その姿を見てみましょう。
アメリカンスクール・イン・ジャパンを卒業し、国際基督教大学教養学部を卒業。その後、CBS・ソニーに入社、Sony Computer Entertainment Americaなどを歴任し、現職。
西町インターナショナルスクールからアメリカンスクール・イン・ジャパンを卒業。タフツ大学コンピューターサイエンス専攻中退、シカゴ大学物理専攻中退、ニュースクール大学、一橋大学大学院博士課程中退し、「価格.com」などを関連会社に持つ株式会社デジタルガレージの創立者のひとりです。
上記の経済界で活躍しているインターナショナルスクールの卒業生は、グローバルな企業で活躍しているようです。
むしろ、インターナショナルスクール卒業生がグローバル企業で活躍するのは自然な流れといえます。
一概にはいえませんが、幼稚園からインターナショナルスクールに通わせて場合、授業料も2倍以上かかります。
家庭の方針とお子さんの性格や興味によりますが、インターナショナルスクールに通わせるとお子さんのグローバルな進学先と選択肢増えると考えるのが自然なようです。
教育投資の結果は、お金だけで帰ってくるものではないので、ひょっとしたらお子さんがイキイキと活躍する姿が、最大のリターンかもしれませんね。
お子さんが生まれると一度は、インターナショナルスクールに通わせることを考えませんか?有名人が子どもをインターナショナルスクールに通わせている記事も載ります。ネットでインターナショナルスクールのホームページを見て、高い授業料に驚いた方もいると思います。なぜ、インターナショナルスクールの授業料は高いのか?をまとめました。
「世界で使える大学志願資格」国際バカロレア(International Baccalaureate)とは、世界中を転勤する家庭の子どもが、大学に進学できるように国際的に認められる大学志願資格を作ろう!という動きから生まれました。世界的な転勤族の子どもの教育を考えて生まれたと考えるとわかりやすいですね。
「インターナショナルスクール」は、日本の学校と比べると何がどう違うのでしょうか?3つの能力から分析してみたいと思います。グローバル・コミュニケーション能力、探究的な学び、非認知能力の3つからまとめました。
この記事の記者
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。
アメリカンスクール・イン・ジャパンから早稲田大学社会科学部に進学。メルセデス・ベンツ日本に就職。その後、社長室室長、ダイムラー・クライスラー商用車部門常務取締役、副社長などを経て、2012年から現職。