2017年04月24日
この夏のお子様の予定はもう決まりましたか?イギリスでは毎年夏になると、世界中の子供たちが集まる「インターナショナル・サマースクール」が各地で開催されます。世界中から集まる子供達と寝食を共にし、様々な経験をするサマースクール留学はいかがでしょうか。ロンドン在住のChika B記者の記事です。
イギリスは夏が一番美しい季節。
日は長くなり晴天が続きます。
緑の木々が生い茂り美しい花が咲き、そして海外から来る観光客で活気があふれます。
そんな美しい季節には、イギリスの生徒も夏休み。
ボーディングスクールに通う生徒は各々、実家へ帰り長い夏休みを楽しみます。
静かになったボーディングスクールは、今度は世界中から生徒が集まる「インターナショナル・サマースクール」に様変わりします。
我が子がこの「インターナショナル・サマースクール」へ参加したらどんな体験ができるのでしょうか。
サマースクールって実際どのような事をするのでしょうか。
イギリスの南部で毎年行われている「デュークス・インターナショナル・サマースクール(Dukes International Summer School)」でのサマースクールの様子をご紹介します。
そもそもサマースクールとは、夏休みを利用して子供たちが集まり、学んだり色々な体験をする場です。サマーキャンプと呼ばれることもあります。
日本でも様々なサマースクールがありますね。
今回ご紹介するデュークス・インターナショナル・サマースクール。
広いキャンパスは、例えると東京ドームが約22.5個が入る。
同校は、イギリス南部のリゾート地、ボーンマス郊外にある250エーカー(東京ドーム約22.5個分)の広大な土地で行われており、世界中から生徒が集まる国際的なサマースクールです。
敷地内には温水プール、300人近く収容できる映画館、ゴルフコース、ダンススタジオ、スポーツホールなどが完備されています。
普段は現地の私立の学校として使われている校舎で、夏には毎年世界約20カ国の11歳から15歳の子供達が集まります。
生徒は、どのようなサマースクールを過ごすのでしょうか?
一日のスケジュール例がこちら。
敷地でくつろぐ生徒たち
7:30 起床
8:15 朝食
9:00 レッスン1(英語もしくは他の教科)
10:30 休憩
11:00 レッスン2(英語もしくは他の教科)
12:30 昼食
13:30 ハウスタイム(寮に戻って歓談したり身の回りのことをする時間)
14:00 アクティビティもしくは英語の強化レッスン
15:45 休憩
16:15 アクティビティもしくは英語の強化レッスン
17:30 ハウスタイム
18:30 夕食
19:15 ハウスタイム
19:45 ディスコ
21:45 ハウスタイム
22:30 消灯
週に2日は学校外へ出て校外学習を行います。
海へ行ったり、ロンドンやバッキンガム宮殿、オックスフォードなどイギリス観光を満喫できるプログラムが揃っています。
ビーチへの小旅行
ロンドンへの小旅行を楽しむサマースクールの生徒たち。
世界中から参加する同年代の友人ができるのも、海外のサマースクールに参加する良さ。
サマースクール終了後も、SNSで海外の友人と英語で連絡を自然と取るようになります。
世界中に友人を作るために参加するのも良いですね。
週の残りの5日は、午前中は英語の勉強を中心に様々な科目の授業が用意されています。
英語に自信のない生徒は英語をたっぷり勉強するカリキュラムが組まれる他、ビジネスの基礎を学ぶクラス、国際関係について学ぶクラスなどがあります。
世界中の子供達と共に国際関係を学ぶこのコースは毎年とても好評なのだそうです。
カリキュラムを終えると、成績表と修了証が生徒に与えられます。
午後は、勉強以外のアクティビティです。
体育系:スイミング、バスケットボール、バレーボール、サッカー、ヨガ、フィットネス、クリケット、ウォーターポロ
文化系:料理、美術、手芸、ミュージックワークショップ、カメラ、乗馬、演劇
アートのクラス
これだけのアクティビティが用意されると興味のあるものが見つかりそうですし、試したことのないアクティビティに挑戦する良い機会となりますね。
演劇やダンスは専門の先生を呼んで本格的に行われ、皆の前で発表するそうです。
これらの活動を通して多くの友達ができそうです。
ダンスの発表会
バイオリンの発表
夕食後も盛りだくさん。
映画を観に行ったり、ディスコで踊ったり、バーベキューをしたり、飽きることないイベントが目白押しです。
イギリスならではの経験もしながら、世界中の子供達と交流を持ち見聞を深める特別な夏になりそうです。
海外からの生徒を対象としているサマースクールのため、ホームシックになってしまう生徒や英語に困る生徒へのケアも充実しています。
6人の生徒に対して1人の先生が付き、寮には体調や食事の面をケアしてくれる寮母さんが常駐しています。
英語もレベルに合わせたクラスを選ぶことができ、「演劇を通して学ぶ英語」や
「サッカーを通して学ぶ英語」のクラスなど、興味のあることから英語を学べるクラスも用意されています。
普段はボーディングスクールの寮として使われている建物が宿泊施設として提供され、女子寮と男子寮に分かれており、それぞれに個室が与えられます。
食事はハリーポッターを彷彿させるこの食堂で取ります。
週に3回はイングリッシュブレックファーストが提供され、昼食や夕食は自分の食べたいものを選ぶことができるのだそうです。
また、ベジタリアンやアレルギーのある生徒に対応した食事を提供することも可能で、安心して食事ができそうですね。
空港への送迎もサービスに含まれており、お子様が一人でヒースロー空港に着いても安心です。
世界中から参加した生徒やその親の感想を見てみましょう。
“友達がたくさんできて、英語も上手になって素晴らしい夏だったわ”
エフィム(ロシア)“息子はホームシックになるのではないかと心配していたけれど、素晴らしい友達やスタッフに出会って楽しんでいる様子を見て、今度は『家に帰ってきたくなくなるのではないかしら』と心配したくらいです。”
ヨハンセンの父兄(スェーデン)“素晴らしい3週間でした。学びやアクティビティを通して世界中に生涯の友ができました”
ヒューゴ(スェーデン)“世界で一番素晴らしいサマースクールだと思います”
アレックス(ウクライナ)
日本からも毎年、生徒が参加しているようです。日本人の方はどのように感じでいるのでしょうか。
”このサマーキャンプは自分が素晴らしい存在なんだという自信と、自分はどういう人間なのかを理解しすることができる機会になりました。大きく成長することができました。”
ノア(日本)”今回のサマーキャンプは私の娘にとって初めて一人で行く海外だったので、少し心配していました。最初はやはりホームシックになったようですが、3週間の滞在を経て素晴らしい経験と思い出とともに帰ってきました。”
ツトム、父兄(日本)
気になる参加費は、
・2週間コース 2700ポンド(377,000円)
・3週間コース 4050ポンド(566,000円)
・4週間コース 5400ポンド(754,500円)
別途、イギリスまでの旅費が加算されます。
2週間でおおよそ50万円、1ヶ月だと約100万円が目安です。
決して安い旅ではありませんが、内容の充実度をみると納得できるような気もします。
今回はデュークス・インターナショナル・サマースクールをご紹介しましたが、この他にもイギリスには多くのサマースクールがあります。
名門ゴルフ場のセントアンドリュースでも、サマーキャンプが開催されている。
どのサマースクールも今回ご紹介したサマースクールのようなアクティビティや施設が用意されているのが一般的です。
もちろん値段によって受けられるサービスも違いますし、もっと英語教育に力を入れているサマースクール、野外での活動をメインにしているサマースクールなど様々です。
まずは、情報を取り寄せ、今まで子供をそのサマースクールに送った親の感想、そのサマースクールの実績、費用、我が子の性格に合うかどうか、などを検討するといいでしょう。
海外のサマースクールを紹介し斡旋している日本の旅行会社や留学エージェンシーもありますね。色々なサマースクールを比較できるのでいい方法かもしれません。
また、イギリスだけでなくカナダ、オーストラリア、アメリカにも多くのサマースクールがあります。国によって、アクティビティの種類も異なってきますので、我が子がどこでどんな経験をしたいのかを考えてみるのがおすすめです。
▼今回ご紹介したデュークス・インターナショナル・サマースクールのホームページはこちら。
High quality English summer school boarding courses for children and teenagers learning English in Oxford, Bournemouth, Cambridge and the beautiful English Countryside. A truly international experience with over 90 nationalities joining us each summer.
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