2017年05月11日
東京都八王子市にある東京ウエストインターナショナルスクールは、国際バカロレア一貫校の準備が進んでいます。同校は、姉妹校として神奈川県にセントラルフォレストインターナショナルスクール、東京都立川市にGSAインターナショナルスクールがあり、幼児部から高等部まで国際バカロレア一貫校計画を進めています。
東京都八王子市に国際バカロレア一貫校計画している東京ウエストインターナショナルスクールは、2018年度の内部生向けの説明会を開催しました。
編集部は、さっそく同校の内部説明会を取材しました。
東京ウエストインターナショナルスクールは、現在、国際バカロレアのMYP(中等教育課程)の候補校となっています。
今回の説明会で明らかになったのは、国際バカロレアの一貫校(PYP,MYP,DP)を目指していることです。
創立者の加藤義範氏は、同校の一期生が高等部に進級する前後に国際バカロレアのディプロマ資格課程(DP)を準備し、探究的な学ぶ力をさらに伸ばすとともに国内・海外に進学できるような仕組みを構築していくと語ります。
その背景には、プリスクールから創立した同校の一期生をはじめ、国際教育に強い意志を持った生徒・保護者の期待に添いたいという思いがあるようです。
幹線道路である滝山街道から少し入ったところにある正門。
同校のアナンダ事務長より、姉妹校向けの内部進学の説明がありました。
東京ウエストインターナショナルスクールのアナンダ事務長は、ネパールのインターナショナルスクールで学んだ後に来日し、事務長を務めています。
同校の教育理念であるLEADを含め、教育理念とカリキュラムの説明、授業見学、校内の施設見学と続きました。
同校のミッションステーツメントは、"Learn Empower Achieve Dream"の頭文字でLEAD
現在、小学部1年生は、アメリカの共通カリキュラムであるコモン・コア(Common Core)を軸に採用しています。
小学部1年生の算数の教科書。教科書は、学校からの貸し出し用で、ハードカバーです。カラフルな教科書ですね。
コモン・コアは、アメリカの教育改革のひとつで、2015年に45州で実施されました。
同校がコモン・コアを軸にしている理由は、同校の在校生にアメリカ人が多いのも理由のひとつにあります。
今後、同校は、国際バカロレア一貫校になるため探究的な学びをさらに深める準備を進めています。
階段には、7年生が作った国際バカロレアの探究者像が掲示してありました。
編集部は、同校が幼稚部、小学部、中学部と教育課程を一期生の進級とともに整備していく様子をこれまでもお伝えしています。
東京都八王子市梅坪のメインキャンパスは、カフェテリアなどが入った事務棟、幼稚部・小学部が入る学校棟、グラウンド、プールがあります。
同校は、梅坪キャンパスの建設をはじめ、プール、グラウンド、ライブラリーなどを整備してきました。
多摩地域では、英語で学ぶ国際バカロレア候補校として人気です。
生徒が増えるのあたり、施設も拡張していく必要があったようです。
ライブラリーには、洋書が中心。和書も絵本など幼児向けを含めて揃っている。
音楽の授業は、ノルウェー出身のモーテン先生。
中等部の校長でもあるモーテン先生は、ノルウェーの高校で国際バカロレアのディプロマ資格を取得し、オスロ大学、東京芸術大学の博士課程でも学んでいます。
モーテン先生は、日本の東京芸術大学の博士課程でも学んだ音楽人
国際バカロレアのディプロマ課程(DP)の教員研修を受けており、創造的な音楽学習が専門の先生です。
また研究者としても活躍されています。
カラフルなウクレレを手に合奏する生徒たち
小学部の音楽の授業では、ひとりひとりが楽器を持ち、演奏。
音楽を奏でる楽しみからみんなで合奏する楽しみにつながっていました。
教室内には、楽器が多く並び、生徒が手に取れるようになっています。
ランチ後の小学部1年生の算数の授業を見せてもらいました。
教科書は、コモン・コアのためアメリカの教科書とワークブックを使っていました。
ハードペーパーの教科書は、カラフルで見応えがあります。
アメリカの算数は、数の概念をしっかりと理解することを重視しています。
そのため、計算速度よりもなぜその値になったのか、を数の概念として理解することを大切にしていました。
同校は、今後、一期生の進級とともに高等部の開設を計画しています。
進級とともに国際バカロレアのディプロマ資格課程(DP)を導入する計画のため、探究的に学びの集大成となります。
同校の制服。胸には青い東京ウエストのロゴが入る。
同校でプリスクールから学んできた生徒がどのような学びを身につけているか。
国際バカロレアのディプロマ資格課程がどのように生徒たちの能力をさらに伸ばし、卒業後に社会で活躍していくのか。
注目が集まります。
屋上のコートからグラウンドを見下ろすと緑豊かな自然が広がる。
編集部では、東京ウエストインターナショナルスクールの高等部開設にも注目してお伝えしていきます。
お楽しみに。
神奈川県大和市にあるセントラルフォレストインターナショナルスクールは、東京ウエストインターナショナルスクールの姉妹校です。
探究的な学びであるイギリスのIPCを採用しており、同校の卒園児は、英語で学ぶ力と探究力が伸びています。
神奈川県大和市にあるセントラルフォレストインターナショナルスクール
東京ウエストインターナショナルスクールの姉妹校であり、イギリスの探究的なカリキュラムのIPCを採用。
コース 保・幼
神奈川県大和市中央林間2-5-18
URL:http://central-forest.com
TEL: 046-259-6440
東京都立川市にあるGSAインターナショナルスクール(元セントラルフォレストインターナショナルスクール立川)は、姉妹校としてイギリスのIPCの探究的な学びと基礎学力を伸ばすためのICT教育に力を入れています。
東京都立川市にあるGSAインターナショナルスクール
国立・立川にあり、イギリスの探究的なカリキュラムIPCを自然科学と社会で採用。さらにスポーツと音楽で非認知能力を高める。2歳から6歳までの未就学児童が学ぶ。
コース 保・幼
サマー、サタデー、語学プログラムあり
〒190-0023 東京都立川市柴崎町6-14-26
URL:http://school.gsacademy.com/
TEL: 042-512-8317
〒192-0013 東京都八王子市梅坪町185
Phone: 042-691-1441
E-mail : admission@tokyowest.jp
Tokyo West International School
http://www.tokyowest.jp立川,八王子,国立,国分寺,府中,多摩,東京のインターナショナルスクール 【Tokyo West International School 】
2014.05.12 東京ウエストインターナショナルスクール 中学部開設へ!説明会日程を発表
http://istimes.net/articles/5632014年4月より、八王子市内に梅坪キャンパスと小宮キャンパスの2つのキャンパスとなった東京ウエストインターナショナルスクール。4月に国際バカロレア機構より、国際バカロレアのMYP(中学相当)の候補校となることが発表されました。
2014.01.16 東京ウエストインターナショナルスクール 国際バカロレア候補校へ
http://istimes.net/articles/537国際バカロレア(IB)機構は、2014年1月13日に東京ウエストインターナショナルスクールを国際バカロレア候補校となったと同校に通知しました。
この記事の記者
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。
東京都八王子市にキャンパスがある東京ウエストインターナショナルスクール